Z650へのZR-7スターターワンウェイクラッチの流用

もう有名な話ですがZ650系エンジンにはスターターワンウェイクラッチが滑り始めるという
弱点があります。
ZR-7の登場時に改良され、ゼファー750 C7からも改良タイプに変更されています。
この改良されたスタータークラッチがZ650にも付きます。
実際に交換作業をしたのですが、作業中は手がオイルまみれになるので写真が
撮れませんでした

作業の参考にしたBlogを紹介します。

SPEED SHOP ITOのブログ GPz750ワンウェイクラッチ修理

※小さい写真をクリックすると大きめの写真が見られます。

またこちらのBlogも参考になります。

chin's blog ゼファー750 ワンウェイクラッチ交換

なおZ650のセカンダリシャフト左側(スプロケットカバー側)にはナットはありません。
そのためダイナモカバーを外して回り止めをする必要はありません。ナットが無いため
クラッチ側の三日月形のポジショニングプレートのネジをすべて外せばそのままスプロケット側から叩いて
セカンダリシャフトは抜けます。(先にオイルポンプも外しておきます。)

作業にはクラッチハブホルダSSTとインパクトレンチ、ショック(インパクト)ドライバーが必要です。
(クラッチハブ固定ナットがものすごく固く締まっているためハンドツールでは相当苦労します。)
インパクトレンチを持っていない方はホームセンターのレンタル工具などで調達すると良いでしょう。
私はそうしました。

必要なパーツや部品の取り付け順序、ボルト・ナットの締め付けトルクなどを確認するため
ZR-7のサービスマニュアルとパーツリストを買って必要部品の購入と組み立てをします。
ワンウェイクラッチはASSYで販売されておらず、ばら売りの部品を組み立てる必要があります。

全体的に分解は容易(ガスケット除去は大変)ですが組み込みには苦労します。(手探り作業が多いため)
特にセカンダリシャフトを打ち込み、エンジン左側へのベアリング中央に挿入する作業は1人では難しいです。
(1人ではシャフト先端の位置をきちんと合わせて打ち込むのが難しい)
オイルパンの取り外しは簡単ですが、これも組み付けには苦労します。(ボルト穴合わせ・ガスケットのずれ止めなど)
Oリングやオイルシールは使いまわしせず、新品に交換しましょう。苦労して組みあげてオイル漏れすると
がっかりです。私はダンパーラバーのみ再利用しました。

※なおダンパーラバーが経年劣化で縮んでいない場合、ワンウェイクラッチと組み合わせてあるダンパーラバーが入っている
「カップリング・アウタ」が、スナップリングを外しても簡単には抜けません。
これが手で簡単に抜けない場合、適切なプーラーが無いと作業はお手上げになります。(部品交換挿入時もプレスか打ち込みになります)

自分1人で2台を作業した正直な感想としては、やはりこの作業は工具・設備が揃っている
ザッパー系エンジンに詳しいバイクショップに依頼した方が無難だと思います。
DIYでやるのはとても大変です。

ワンウェイクラッチだけの必要パーツは以下の通りです。

42034-1151 カップリング x1
13194-1086 クラッチ(ワンウェイ) x1
92048-1068 レース,ワンウェイクラッチ x1
92026-1533 スペーサ,25x36x2.0 x1
16085-1300 ギヤ,スタータ,58T x1
92026-1025 スペーサ,25x36x3.2 x1
92002-1796 ボルト,ソケット,6x12 x6

必要ガスケット、Oリング、オイルシール類は以下の通りです。

11009-1984 ガスケット,クラッチカバー x1
92049-012 シール(オイル),SB2028(キックシャフト穴用) x1(クラッチカバーの取り外し・取り付け時に
キックシャフト全体にたっぷりオイルを塗って作業すれば再使用できると思いますが、念のため交換したほうが無難。)
11009-1983 ガスケット,オイルパン x1
671B2590 Oリング90MM x2(オイルフィルタ取り付け部とクランクケース下部とオイルパン間用)
92055-077 リング(O),19.5MM x3(オイルパン内クランクケース下部)
670B3046 Oリング,46MM x1(スプロケットカバー側のセカンダリシャフト端部カバー用)
92065-097 ガスケット,12x22x2(エンジンオイルドレンプラグ用) x1
16099-003 エレメント,オイル フィルタ x1
11009-1866 ガスケット,エキゾーストパイプ x4
11060-1051 ガスケット,マフラ コネクティング(純正マフラー用) x1(最低必要数)

ZR-7のパーツリストです。